●バタ練り製法

 バタ練り製法とは、左右二枚づつある羽が「バタバタ」と音を立てながら、コンニャク生地にたくさんの空気を含ませながら練り上げる製法です。
気泡を多く含むことで、煮物や鍋物料理においてコンニャクに味をよく絡ませ、染み渡らせることができるのです。
 原料には、茨城県奥久慈の契約栽培農家が加工した精粉を使用し、仕上げの灰汁の効きを見極めるには、長年の経験と技が必要なのです。
そのため、当製法は歴代工場長(社長)にしか行えない《一子相伝》の技になっています。


 ●こだわる理由

 高畠家一子相伝のこの技は、戦後間もない昭和二十五年から変わらない「歯応え」「味しみ」のよいコンニャクを造り続け、地元地域の方々に愛され続けてきました。
 現代では、コンニャク製造も機械化が進み、人の手を介する工程が減り、手間暇のかかる昔ながらのコンニャクは消え去ろうとしています。
 しかし、機械には機械の利点があるように、昔ながらの「バタ練り」にも機械に真似の出来ない良さがあります。短期間大量製造は機械には敵いませんが、変わらない昔ながらの味を地元地域に限らず、たくさんの方々に食べていただきたいと願っております。


 ●缶蒸し

 缶蒸しの大きな特徴は以下のとおりです。
 一般的に市販されている量産品コンニャクとの相違点です。

 
@.のり溶きを水温20℃以下の低温水で行う。
 のり溶きとは、ホッパーで蒟蒻粉(のり)を水で溶くことです。
 低温水で溶いたほうが製品に弾力・歯応えが生まれます。

 
A.放置時間が2〜3時間と長い
 低温水からのり溶きを行っているので、こんにゃくの粒子が開くのに時間が掛かってしまいます。
 粒子が開くことにより水を抱え込み、ゲル状に変化していきます。


 B.バタ練りで練る
ゲル状になった蒟蒻をバタ練機に移し、石灰水(こんにゃく凝固剤)を加え、
バタ練り機で低速回転でよく練ります。
低速で練ることで粒子を壊さず、多くの気泡を含む生地となります。
 C.ボイルを一晩じっくり時間をかけて行う
80℃の湯で加熱することで、ステンレス容器の中でゆっくり熟成されていきます。
※木型枠(こんにゃく)
木の枠型には、優れた保温力があるため、灰汁の効いた状態のこんにゃくを流し、一定時間をかけて熟成させます。